夜半裏話-裏設定-


・魔女と統制機関が戦う理由

魔女は一人の人間の魔力を食べる事で、自分の生きられる年数が加算され、
老いを止める事が出来る。魔女が生きられる年数は平均として、300年であり、
一人食べる毎に、1年加算される。
尚、魔力を食べるには心臓を物思いに刺し、息の根が止まった瞬間
口から吸いだす事が出来る。


魔女の討伐条件は、和鋼(わこう)や玉鋼などで出来た刀で心臓を突き刺す事。
その為、機関所属コードネーム所持者が使用しているのは刀がメインである。
刀以外の武器は通用せず、弾いてしまう。
魔女が人を食い散らかし、常輪加・黒曜・巡栖野以外の街は壊滅的な状態に。


今まで平和だった街が壊滅状態になり、死亡者も大勢出た。
当然、人間は魔女を恨み、魔女の制圧から抵抗し続け戦っている。
魔女の目的は長く生き、ルチル以外にも複数の魔女が存在している。
御琴ノ御前を始めとした国のお偉いさんが始めた魔女と人間の戦争とも言える。
ルチルは既に600年生きており、魔女の中でも相当歳を取っている。


・薊海が魔女を恨む理由や家族構成

決して裕福ではなかったが、愛する両親が魔女に食べられたため。
まだ幼い薊海の目の前で殺されたので理由としては一番強い部分である。

両親を殺した魔女を探し、自分の手で殺すため秋名に拾われ、機関に属する。
魔女を討伐するために手段は問わない所があり、也由弥や基近が止めに入る一面も。
両親を殺された憎しみや嫉妬の念が満ちて薊海は半鬼に変化していた。
見た目や本人が気づくほどの変化はないが、身体能力が魔女並みに高い理由である。
コードネームはそこに由来しており、名付けたのは秋名である。
鬼は絶滅危惧種であり、見た目は人間とそう変わらないため判断はしにくい。
秋名は一部始終こそ見ていないが、鬼の証である赤い角を見たという。
(この時、角が生えた熱い痛みと親を殺された憎悪で泣き叫ぶ薊海を目の前に少し震えていた。)

薊海家の家族構成は、母(明るい雰囲気で活気的な人。薊海とそっくり)
父(そんな母と薊海を心から愛している寛大な人)・薊海の3人家族。


・基近が身体能力が高い理由と生い立ち

基近の場合は、魔女の母(ノア)と人間の父(聖)の間に生まれたハーフだから。
言うまでもなく、魔女と人間の恋など御法度であり、ノアと聖は基近が13歳の時に、既に死亡している。(ノアは人間に、聖は魔女に殺された)

赦家は基近と年の離れた血の繋がらない兄が当主であり、兄は生粋の人間である。
基近のみがハーフであり、赦家内でも嫌われている。
心許せるのは婆と従妹の篠座万里恵(しのくらまりえ)のみであり、
両親が殺された後も身の回りのお世話なども全て二人がしてくれた。
也由弥とは分家同士であり、会食などで一緒に過ごしていたが、
親が殺されたショックにより、その前の事は覚えていない。
也由弥は基近の両親が亡くなった理由については聞かされていない。
(赦家の恥晒しなので表向きは事故死とされている。)

基近の家族構成は、母(ノア)・父(聖)・兄(血の繋がりはない)基近の4人。
万里恵→基近の2つ下である。本家篠座家の跡継ぎ娘。篠座家と赦家は親交が深い。
輝璃家は分家であり、分家の即位でも一番下に当たる。


・ルチルと真御が顔見知りな理由

霜月家は代々御前にお仕えして来た本家の血筋であり、魔女と人間の争いをずっと見て来たから。
頭脳明晰であり、幼少期から養育環境に置かれており、あのきゃわわんな性格からは見当がつかない程に戦闘センスが抜群。機関にはそのセンスから、特待生として入学しており、御前のお気に入りでもある。